写されたイメージに「真実」と「錯覚」を重ねあわせる技術−写真は
1839年にフランスとイギリスで生まれて、もうすぐ170年を迎えます。
以来「幻想と真実の使徒」となった写真家たちは、
未知の世界へと飛び出して世界中の自然、社会、遺跡、建築、民族、群衆、人体、
また内なる夢を巧みに映し出しながら、歴史のページを綴ってきました。
写真は時代の最先端を捉える鏡として神話化されると同時に、
夢と欲望のるつぼである都市は、写真家の想像力を刺激する重要な舞台となってきたのです。
本展で取り上げるのは「パリ、ニューヨーク、東京、そして上海」。
作品の一点一点は美しく力強く、そして時に切なく、現在の私たちにある衝撃をもって迫ってきます。
ダゲレオタイプからはじまり、パリはデュカン、アジェ、ヴォルス、ブラッサイ、マン・レイ、フォコン。
ニューヨークは、ウィノグランド、メープルソープ、ロバート・フランク、ウィリアム・クライン、
ラリー・クラーク、 フリードランダー。
東京は、木村伊兵衛、森山大道、荒木経惟、 伊奈英次、 柴田敏雄、 畠山直哉、 屋代敏博。
さらに上海は馬六明、張大力、 周鉄海、 榮榮&映里、 鐘飆、 Kun Bulei、愛国らの作品が並ぶ会場は、
さながら写真の過去と未来を一望するミュージアムと言えるでしょう。
また、作品に取り込まれた都市を見れば、都市そのものがメディアであった事に気づかされます。
写真そして都市の未来は?
「写★新世界」は、光と影の冒険者たちに導かれる世紀の大旅行です。
ぜひ会場で体験していただきたいと思います。
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