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​かくれんぼ

©SUDA ISSEI Works

須田 一政

Suda Issei

HIDE AND SEED

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2025年10月4日(土) ー 11月8日(土) 

金曜日 15:00 - 20:00

土曜日 11:00 - 18:00

火・水・木曜日はアポイントメントのみ

​ご予約はこちら

日・月曜日 休廊

※ 10月5日(日) 、12日(日)、13日(祝)、19日(日)は11:00-18:00で営業

この展覧会は Kunitachi Art Center 2025 に参加しています。​

樋口 佳絵

Higuchi Kae

ZEIT-FOTO kunitachi   access

@ Higuchi Kae

 この度、ZEIT-FOTO kunitachiでは2025年10月4日(土)から11月8日(土)まで、樋口佳絵と須田一政による2人展「かくれんぼ」を開催いたします。

​ 樋口佳絵は仙台在住の画家で、テンペラ油画というハイブリッドな技法を独自に展開しています。本来この技法は15世紀頃の西洋宗教画に見られる艶やかな細密描写に用いられますが、樋口は漆喰のようなマットな質感を残し、艶を要所に絞ることで、透明感と奥行きを与えています。その効果は単なる立体感の強調ではなく、むしろ描かれた存在や場面の意味に作用し、見るものを深い内奥へと誘います。これは、異界や彼岸といった別世界を想起させる作品で高い評価を得てきた写真家・須田一政の表現と呼応するものです。

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©SUDA ISSEI Works

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 樋口の作品は、淡い色を薄く重ねることで生まれる軽やかな空気に包まれています。幻想的でありながら日常の延長線上にあるような場面には子供が多く登場しますが、描かれるのははいずれも断片で余白があり、「もう一度振り返りたい」という気持ちにさせます。一方で、須田の作品は、事物を白く浮かび上がらせる黒い陰にこそ余韻が宿り、その奥へと視線を引き込ませます。

 

 本展では、樋口のテンペラ油画による平面作品を中心に、ここ20年間の活動を振り返る作品が集います。須田からは、不朽の名作《風姿花伝》《物草拾遺》に加え、学生時代に作られたデビュー前作品を含むヴィンテージ・プリントを中心に多数展示いたします。ぜひ、お運びください。 

©Kae Higuchi

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©SUDA ISSEI Works

Kunitachi Art Center 関連企画   特別レクチャー  

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修復家の仕事とは? ー 写真の場合ー  

白岩 洋子 氏 (白岩修復工房)

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日 時:10月12日(日) 14:30 - 16:00     

参加費:1000円

定 員:20人 (要予約)

メールにてご予約ください。

19世紀から現代までの写真サンプルを元に、技法別にご紹介いただきます。

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白岩 洋子

上智大学フランス文学科卒業後、イギリスの美術商に勤務。その後、美術品修復を学ぶため再渡英し、ロンドン芸術大学で紙作品修復のディプロマを取得。続けて現地で写真修復を学ぶ。帰国後は株式会社絵画保存研究所に勤務し、2010年に「白岩修復工房」を設立。紙作品や写真の修復を専門としており、国内外のワークショップや翻訳にも携わる。訳書に『写真技法と保存の知識』(青幻舎、2017年)。

須田 一政 (すだ・いっせい) 

1940年東京生まれ、2019年没。東京綜合写真専門学校卒、1976年「風姿花伝」により日本写真協会新人賞受賞1983年写真展「物草拾遺」等により日本写真協会年度賞受賞、1985年写真展「日常の断片」等により第1回東川賞受賞、1997年写真集「人間の記憶」により第16回土門拳賞受賞

樋口 佳絵(ひぐち・かえ) 

 

1975年仙台市生まれ、仙台在住。

東北生活文化大学卒、2005年宮城県芸術選奨新人賞受賞  

 

<近年の主な活動>

2013 『オオハラコンテンポラリー』出品 大原美術館(岡山)

2015  個展『ねこの月、佳日』喫茶carta(岩手・盛岡)’16年’17年’18年’19年    

     個展『ぱんぱかぱーん』TURNAROUND(宮城・仙台)  

2016 『ブラティスラヴァ世界絵本原画展』出品 うらわ美術館、岩手県立美術館ほか  

     個展『フラフープ論』Cyg art gallery+喫茶carta(岩手・盛岡)

2017  個展『E』日本橋高島屋 美術画廊X(東京)

2018  個展『ちょっとした流れ星』TURNAROUND(宮城・仙台)

2019  個展『日々が聴こえる』Cyg art gallery+喫茶carta(岩手・盛岡)

2020  個展『もしかしたらの物語』URESICA(東京)

2021  個展『綴り、束ね、積み続けること。』TURNAROUND(宮城・仙台)

2023  個展『それはクラッカーを合図にして。』TURNAROUND(宮城・仙台)                『ephemeral 〜少女たちの領域2023』出品  みうらじろうギャラリー(東京)    

     個展「epilogue、prologue」Cyg art gallery(岩手・盛岡)

2024  個展『撫でたり、頁をめくったり』URESICA(東京)  

 

<出版>

2007 『耳の器』文:渡部亨 絵:樋口佳絵

2014 『かがみのなか』文:恩田陸 絵:樋口佳絵 編:東雅夫(岩崎書店)

2017 『E エーデル版画集』詩:杉本真維子 版画:樋口佳絵(桜華書林)            

    『猫自由律◎にこげの日々』出版:喫茶carta

    文:加賀谷真二、加賀谷奈穂美、宮川正人、樋口佳絵

2021 『きつね (えほん遠野物語 第三期)』著:京極夏彦 絵:樋口佳絵

        企画・原案:柳田国男(汐文社)

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